東北復興応援!ことづてプロジェクト

HAJ 北海道アルバイト情報社の復興応援プロジェクト

HOME > 活動報告 > 宮城県 > 第29班 10月23日〜宮城・岩手

活動報告

第29班 10月23日〜宮城・岩手

10月23日~26日までの4日間にわたり、HAJ社員4名と札幌の大学生5名による東北復興応援活動第29班メンバーが宮城県と岩手県を訪れました。
今回、私たちに与えられたミッションは大きく2つ。1つは今年の夏に北海道苫小牧で行われた
気仙沼キッズ”、その思い出をまとめたフォトブックを気仙沼市内の小学校13校へお届けすること。そしてもう一つは学生さんによる被災地での吹奏楽演奏会でした。
限られた日数の中で出来るだけたくさんの人にお会いしたいと思い、小学校訪問チームと吹奏楽演奏会チームに別れての活動も多かったのですが、9人のメンバーそれぞれが自分の目で見て、現地の方とお話をし、ネットや新聞からの情報では計り知ることのできない“被災地の今”を肌で感じることができました。
◎気仙沼市内小学校へのフォトブックお届けチーム
気仙沼キッズ北海道体験学習のフォトブックを参加した子ども達へ届けに小学校を訪問。
震災から5年になる今年で終了となるということで、フォトブックも最後のお届けになりました。
小学校では気仙沼キッズの活動が今回で終わってしまうことがとても残念という声がとても多く、
震災発生直後は同じような活動を各方面から声をかけられたようですが、少しずつその声も減ってきているのが現状だそうです。震災から時間はどんどん過ぎていき、学校の防災対策も強化され、ちょっとの地震でもすぐ避難準備ができるようになってきた子ども達。でもその中には避難訓練で震災を思い出してしまい、立ちすくんでしまう子の姿も・・・。
そんなお話を先生達に伺いながら、苫小牧での体験学習の思い出を嬉しそうに話す子ども達を見ていると、子ども達が元気になるような活動のお手伝いも含め「続けることの大切さ」を感じました。
◎学生による演奏会チーム
HAJの東北復興応援活動の呼びかけに手を挙げてくれた北星学園大学と文教大学の吹奏楽部学生5名が4日間の行程中、全5カ所にて応援の気持ちを込めた演奏をしてくれました。聴いてくれる方の年代に合わせた選曲とホルン・トロンボーンとサックス(アルト・テナー・バリトン)によるアンサンブルでどの公演もとても心のこもったすてきな場となりました。
★石巻の渡波中学校では演奏だけではなく、1週間後に演奏会を控えた吹奏楽部の練習にも参加
★岩手県陸前高田にある社会福祉協議会さんや石巻の小竹浜団地では近隣にお住まいのお年寄りの方の前で演歌メドレーを披露。「天城ぃ~ご~え~~」と曲に合わせて一緒に歌を口ずさんでくれる方や、若い学生達の演奏に涙する方もいらっしゃいました。
★気仙沼の小学校では、5.6年生の60名を対象に「特別音楽授業」を開催。
演奏だけではなく、小学生に実際に楽器に触ってもらったり、音がでる仕組みを説明したり、「吹奏楽とオーケストラは何が違うの?」という突然の質問にもきちんと答えてしまう大学生。あっという間に子供たちの心をぐっと掴んでいました。子供たちにとって忘れられないステキな思い出の授業になったと思います。

中学校での合同練習用の楽譜。中学生のパワーと大学生の技術の融合で、素敵な会になりました。
中学校での合同練習用の楽譜。中学生のパワーと大学生の技術の融合で、素敵な会になりました。
  • 吹奏楽メンバー大学生によるステキな特別音楽授業に、小学生の目は本当にキラキラと輝いていました。
    吹奏楽メンバー大学生によるステキな特別音楽授業に、小学生の目は本当にキラキラと輝いていました。
  • ほとんどの学校の校庭には仮設住宅があり、今年の夏で入居者がいなくなり立て壊しが決まったところもあれば、まだ入居者がいるところも。
    ほとんどの学校の校庭には仮設住宅があり、今年の夏で入居者がいなくなり立て壊しが決まったところもあれば、まだ入居者がいるところも。
  • 子どもたちにフォトブックを渡すと、夏の楽しかった思い出を色々聞かせてくれました
    子どもたちにフォトブックを渡すと、夏の楽しかった思い出を色々聞かせてくれました
  • ご自宅で被災された門馬さん。津波にのみ込まれ生死の堺をさまよう経験をされたお話を聞かせてくれました。
    ご自宅で被災された門馬さん。津波にのみ込まれ生死の堺をさまよう経験をされたお話を聞かせてくれました。